小学生と中学生の勉強のしかたの違いとは?
よく、中学になると勉強の方法を変えなければならないと言われます。
「小学校で80点は取っていたので中学でも大丈夫だと思っていた…」
そんなお母さんの言葉を何度となく聞いて来ました。
なぜ、勉強の仕方を根本的に変えないといけないのか説明していきます。
「記憶力」と「暗記力」と言う言葉はよく聞きますが、
同じ意味のように思えて実は違うものなのです。
「暗記」とは新しい物事を覚えること。
「記憶」は覚えたことを忘れないようにすることです。
脳の記憶には「短期記憶」と「長期記憶」の2種類があります。
まず脳に入ってきた事柄は「短期記憶」として脳に蓄積されます。
短期記憶は容量が限られていますので、
満杯になると古いものから忘れていきます。
短期記憶の中でも重要だと判断されたものは「長期記憶」として保存されます。
長期記憶には容量がなく、保持時間が長く、長期にわたって保持されます。
もう気が付かれたことと思います。
小学生は、短期記憶で単元テストで80点を取っているのです。
ということは、
その80点の分の学力はいずれ消去されてしまいます。
中学のテストは単元テストではないので、
定期試験は長期記憶でのぞまないといけないのです。
つまり、
覚えたことを忘れないようにする勉強法に切り替えて行かないと
大変なことになるということがお分かり頂けたと思います。