日本版DBS、いよいよ

 子どもに接する仕事に就く人に性犯罪歴がないか確認する制度「日本版DBS」の審議が進んでおり、いよいよ導入の兆しが見えてきました。

 当初は学校などでの運用がメインで想定されていましたが、「塾も対象としてほしい」という声が多方面からあがっていました。学習塾は制度への参加が任意ではありますが、報道にもあるように多くの学習塾で制度活用することでしょう。

 学習塾が日本版DBSに参加して従業員・スタッフやその候補者の性犯罪歴を確認することができれば、生徒やスタッフを守るための対策を取ることができます。この制度は当教室としては大賛成ですし、学校や保育所同様、すべての学習塾で義務化されることを望みます。

 ただ、この制度には懸念点もあります。それは、何をもって性犯罪の前歴とするかについて「有罪判決が確定した『前科』に限定する」という点です。もし事件を起こした事実があったとしても、示談などで不起訴になった場合、データベースには載らないことになります。前科ではなく、「事件を起こした」事実を判断基準にしてもらいたいものです。

また、日本版DBSだけで性犯罪を止めることはできないとも考えています。

 当教室ではそういったことが起こらないよう「防犯カメラの設置」を行っています。防犯カメラは設置してあるだけで様々な問題への抑止力となります。ある生徒が学校でモメ事が起こったときの話をしてくれた時「防犯カメラがあったら誰が嘘をついているかわかるのに、なんで学校に設置しないの?」と言っていました。学校での導入はたくさんの壁があるかもしれませんが、子供たちが安心して学べる場を作ってあげるのが大人の役割だと思います。